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Lili Bunten

更新日:8月23日

ロンドンを拠点に活動するジュエリーデザイナー。

彼女はオフィスワークを行いながら、ジュエリースクールに通い、その後2023年に、自身のジュエリーブランドを設立。

彼女の作品は葉・植物・果実などの自然に存在するものからインスパイアを受けているものが多く、見た人を強く引き寄せる。

今回の企画では、彼女のジュエリー制作にまつわる話や、クリエイターとしてのあり方などを深掘りして話を聞かせてもらった。

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ジュエリー制作の始まりについて


私がジュエリー作りを始めたのは約3年前です。当時は一日中パソコンに向かう仕事をしていてとても退屈な日々を過ごしていました。

そこでオフラインでできて、実際に手を動かす趣味が欲しいと思い、ジュエリー教室に参加しました。

初めての作品を作り終え、それを手に取ったときの感覚を今でも鮮明に覚えています。

少し哲学的ですが、「もし私が作らなければ、この作品は存在しなかった」という実感が湧いたことを今でも覚えています。

その感覚が、ジュエリー作り続けたいと思い、職業にするきっかけになったと思います。

このデジタル時代において、自分の手で物理的な作品を作ることは、私にとってとても大切で、より本質的であると感じています。

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あなたの作品の特徴や魅力について


私が特に惹かれるジュエリーは、テクスチャーを活かし、自然の素材を身につけられる形に変えるものです。

私の作品は「オーガニックかつユニーク」と表現できると思います。

私が目指しているのは、みんなが今までに見たことがないと思うようなジュエリーを作ることです。

私の初期の作品のひとつに「パッションリング」という指輪があります。これはパッションフルーツの内側の質感を型取りして作ったもので、私にとって特別な作品です。

リングのトップに施された繊細なテクスチャーが、指に沿って巻きつくような滑らかな形で自然に溶け込み、まるでひとつの塊のように見えるところが気に入っています。

すべての作品で目指しているのは、始まりも終わりも感じさせない、シームレスな美しさです。

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あなたの作品には独自の美しさと世界観がありますが、作品に影響を与える特別なインスピレーションはありますか?


自然からインスピレーションを受けることが多いです。

自然の中に身を置き、面白い質感や形を見つけることが、私の制作に大きな影響を与えています。

最近は、集めた花びらや葉をスケッチすることから制作を始めるようになりました。これは私にとって今までとは違うアプローチですが、ジュエリーの着想の幅を広げてくれています。

このプロセスでは、いきなり作品を作るのではなく、形やレイヤーを遊ぶように組み合わせ、変化させることができるため、より自由で多くの表現の選択が可能になりました。

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ジュエリーデザイナーとして、常に新しいものを作り続けなければいけないというプレッシャーはありますか、また、その中でどのように自分を保ち続けていますか


もちろんプレッシャーは感じますし、これは私にとって最大の課題のひとつです。

毎日、新しいトレンドが次々と生まれ、たくさんのコンテンツを目にする今の時代は、何週間、何ヶ月、時には何年もかけて仕上げるハンドメイドジュエリーのペースとは対照的です。なので、トレンドに飛びつく意味はあまりありません。

たとえば、今も一年以上前から作り続けている作品がありますが、途中で新しいアイデアが浮かび、それに集中してしまうことで制作期間が延びることもあります。

でも、それが私の制作の自然な流れだと思っています。

一度離れたり飽きてしまっても、時が来れば必ず戻ってくると信じています。

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活動拠点のロンドンについて


私は13歳の頃からロンドンに住んでいます。

大学進学、ジュエリー制作を始めるときに別の街へ移ろうとしたこともありましたが、ロンドンを拠点にすることを選びました

もちろんロンドンにはたくさんのチャンスがあります、ただそれ以上にインスピレーションにあふれています。無料で入れるギャラリーやデザイナーのショーケースが常に多くあり、それがまた業界でのつながり作りや私自身に活動にも役立っています。



オフィスワークを辞めてジュエリーブランドを立ち上げたときの話を聞かせていただけますか

正直オフィスワークを辞めたときは、不安よりもワクワクの方が大きかったです。確かにリスクではありましたが、私にとっては新しい旅の始まりでもありました。

ジュエリーワークショップを運営する会社での仕事を得ていたので、完全に無収入になるわけではありませんでした、当時は以前よりかなり収入は減りましたが、それは好きなことをやるための犠牲が必要であることは理解していました。

この仕事は私にぴったりで、ジュエリー制作に必要な基本スキルを現場で学びながら、今も取引している仕入れ先とのつながりも築くことができました。

当時は実家暮らしだったので、新たな挑戦をするにはとても恵まれた環境でした。

ジュエリー制作を始めたばかりの頃、道具や貴金属(銀や金など)も高価で、制作すること自体にとてもお金が必要でした。

本当に怖さを感じたのは、その1年後、自分のジュエリーワークショップの仕事を辞めてブランドを立ち上げたときでした。

その時にはすでに実家を出ていて、それに加え、毎月の安定した収入を失う不安が現実的にのしかかってきました。

でも同時に、「今やらなければ、もう二度とできない」という気持ちも強く、しばらくは自分のブランドに集中する時間が必要だと感じていました。心のどこかでは、いざとなればカフェやバーで働くと覚悟はしていましたが、幸いにもそうする必要はありませんでした。

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あなた自身の経験から、新しいことに挑戦しようとしている人へアドバイスやメッセージはありますか?

正直、これをキャリアにしようなんて最初は全く考えていませんでした。私から言えるのは、もし何かを楽しめているなら、そのまま流れに身を任せてみてほしいということです。最初はどんなチャンスでも掴んでみてください。やってみることで、自分が何を好きで何が嫌いか、将来どう働きたいかがわかるはずです。時には思い切って飛び込んでみることも大切で、どこにたどり着くか見てみるのも一つの経験です。

常に覚えておいてほしいのは、選択肢はたくさんあるということ、もしうまくいかなくても、気が変わっても、挑戦してみたからこそわかったことがあるはずです。

 
 
 

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